脚立の上の王様

主に脚立の上に存在します。舞台照明家のはしくれとしてエンタメ業界の底辺の端っこをちょっとだけ支えています。ふらっと海に出たり旅立ったりします。

ぼくが帆船を借り切ってイベントをやってみるまで【でっちあげ編】

8/15に横浜で「みらいへ」という帆船の船上でイベントをを開催しました。

 

peatix.com

 

なんの目算もなく突然思い立った頭の中での妄想だったのですが、つい周りの人に口走ってしまったことから物事が動き出してしまいました。
その詳細は【妄想編】をごらんください。

kyatatsuking.hatenablog.com

 

帆船「みらいへ」のクルーの友人に貸切したい意向を伝え、事務所サイドにもろもろの確認をお願いしたのが6月21日、1泊2日の航海の船上でした。

7月に入ってすぐに彼女から連絡がきました。

そこで教えてもらった事務所側の意向はこんな感じでした。


◯日程的に1日の貸切は無理

◯夕方以降なら空いている日があるので利用は可能

◯航海しないのなら料金もかなりお安くできるかも

◯「みらいへ」の今後の事業展開にプラスになるような企画が望ましい

 

さあもう、この時点でやるのかならないのか、本気で決めないといけないタイミングになったわけです。

 

イベントのイメージ(というか妄想)としては、メインターゲットは帆船に乗ったことがない人。人数的には20~30人くらい。
停泊した船上で航海中にやるプログラムのいくつかを体験してもらうというものでした。

 

夕方以降なら時間帯はどこでもいいとはいうものの、明るい時間帯でないとできないプログラムもあるのでイベント開始はなるべく早い時間にしたいとは思っていました。

現実として可能なのは17時スタート。
日没の時間から考えると船上での体を動かすようなプログラムが可能なのは1時間半くらい。
それだけだとボリュームが足りない感じなので、後半に座学的なものを入れてトータルで3時間くらいで、と考えていました。

 

この時、みらいへの事務所からはこの内容で借りられそうな日が複数、提示されていました。

 

本当に貸切でイベントをやるのか、やるならどの日にやるのか。

それを決めるにあたりある友人に連絡してみました。

なんというか、こういうことを面白がってくれそうな友人にでした。

 

これまでの経緯とイベントの内容と日程。

そのあたりを提示した上で、来てみたい?&集客手伝ってくれない?と問いかけてみました。

ほら、一人で全部背負い込むと気分的にキツイし。

 

返事は、ぜひ参加したい&集客もお手伝いしますよ、というものだったのでとりあえずは参加者を一人GET。

そして彼女のスケジュールも含めて調整して開催日を決めました。

 

参加者も確定してしまったのでじゃあやるかということで、やりますという意思表示と希望の日程を返しました。

でその後、事務所の担当の方と直接コンタクトを取り、一度直接会って打ち合わせできればということになりました。

 

・・・事務所は神戸なんですがね。

 

でも、初めてご一緒にプロジェクト立ち上げるので直接あった方がいいとは思いましたので事務所に伺うことにしました。

最初に事務所の担当者の方とコンタクトを取ったのは7月14日だったのですが、決まった打ち合わせ日程は16日でした。

 

 

移動することは嫌いではないのですが、今回は前後のスケジュールの都合でその日の朝移動して日帰りで戻ってくることになってしまいました。

当然、行きも帰りも新幹線です。

 

新幹線つまんない、バスとか在来線とか北陸回りとか奈良経由とかわけのわからんルートで神戸まで行きたいといろいろ考えたのですが、今回だけはどうにもしようがない状況だったのであきらめました。

 

というかそもそも、まだイベントの内容とか企画意図とか妄想しかない状態だったので、それをキチンとまとめないことには打ち合わせになりません。
ということで、1日で打ち合わせの資料をでっち上げることになったのです。

 

ここまで妄想と欲望だけで進んできたのですが、ここで初めて自分の頭の中をまとめる作業になりました。

 

どういうスタンスで自分はイベントを開催するのか。

どんなお客さんに来て欲しいのか。

そして何を体験してもらい、何を持って帰ってもらいたいのか。

 

そもそも何のためにこのイベントをやるのか。

それによって自分がどう変わっていくのか。

 

そんなことを言葉にまとめる作業というのは思いの外難しい作業ではありました。

自分の漠然としたイメージを他人に伝え、なおかつ理解、賛同してもらえるにはどうすればいいのかと時間のない中でかなり悩みました。

まあ先にやっとけばよかっただけの話なんですが・・。

 

ということで、以下は半日ほどででっち上げた打ち合わせ資料からの抜粋です。

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【募集対象】

帆船に乗ったことがない人 20 代後半〜30 代の社会人 男女

※基本的には過去にあこがれ、海星に乗った人は対象外だが、参加者の状況によっては追 加募集する可能性有り

※ 運営スタッフとしてあこかれ、海星関係者が関わる可能性有り

【告知方法】

FB、Twitter などのソーシャルディアが中心。

普段からそういうものに親しんでいる、今社会の中心となっている30 代をメインターゲッ トとする。

主催者が関係のある社会人向けの講座を行っている、東京にしがわ大学、自由大学などの 関係者、講座の参加者をメインに告知を行う。

【企画意図】

「海図を背負った旅人」名義で帆船や海についての情報発信を一年半ほど続けてきて、今 の時点でどのくらい活動が認知されたり興味を持たれているのか確認するために企画。

また帆船に興味を持った人たちから、実際に船に乗ってみたいとの声も聞かれるため。

これまで接点のなかった人たちと帆船が出会う場を提供する。

そうしたこれまで考えらてきた船好き、海好きな人たちへのアプローチや教育的側面 の価値以外に、今の社会の中で帆船の存在価値とは何なのか、またイベントなどとリンク した利用方法を探るきっかけにもしたい。

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まあ書いているうちに自分が漠然と妄想したてのはこんな感じなのかというのも見えてきて、イベントの性格も少しははっきりしてきたかなという気もしました。

なんとなくの箔付けのためににわ大とか自由大学の名前もお借りしたりもしました。

それが役に立つのかどうかもわかりませんでしたが。

 

とにかく、翌朝、ぼくはこの資料を携えて新幹線で神戸に向かったのでした。